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トルチェの1日

トルチェの1日

2024.05.04 江坂

5/3:教える。教わる。できる。

教えるスタッフも利用者さまのことを大切におもい、教わるスタッフも利用者さんのことを想像して。信頼を感じます。

ひとりで排泄介助に入れるように、事務所で練習をします。在宅での排泄や入浴介助は、施設での介助とは環境が違います。ご家族様の要望もより強く感じます。性差や先入観のために入れない介助などもどかしいこともあります。

女性の排泄介助に男性スタッフがはいることもあります。充分な練習をして「ヘルパー」として業務にあたれるよう準備します。

いつもサービスに入っているスタッフからお客さまのことを教わります。少し体重が減ってきている。締め付け具合は強め。テープの向き。かゆみのある部分。陰部洗浄のしかた。摂取される水分量、尿量。寒くないように。介護中の話題。単に教えているだけでなく、たくさんの気持ちを感じています。

「ヘルパーとしてがんばらなあかんよ」というのはもちろんあるともおいますが、もっとたくさんの気持ちを感じました。女性の介助にあたるデリケートさ。男性自身のコンプレックスへの気遣い。そして信頼。男性のヘルパーを受け入れてくださるであろうお客様への愛情や信頼。みんなうまくいってほしいそんな願い。心のどこかで「ヘルパーさんを戦力化しないといけない」使命感も感じているんだろうとおもいます。

それもこれも教わるスタッフが事態に真剣でなければ始まらないこともであります。

指導がおわったときに、教わっていたスタッフがちょぼちょぼと話してくれていました。施設で働いていたときは「あの人に教えてもらい」「ぼくは教えるのできへんから」と言われ誰かに教わるような環境にはならなかったようです。もしかしたら、そのときの心情もおたがいよくなかったのかもしれません。

ヘルパーさんにその介助ができるかできないか聞いてみたときに「できる」と応えてくれます。わたしは、人に教え伝え、それを教わったスタッフが自分なりにできるようになって、お客様といい関係ができたときに、初めてきちんと顔をあげて「できます」と言っていいんだと思っています。